映画「お嬢さん」

パクチャヌク監督作映画「お嬢さん」をみてきたので感想!
パクチャヌク映画は、これまでに「オールドボーイ」のみ見ています。


こういう人にオススメ

  • 百合(GL)好き(直球)
  • 江戸川乱歩的な美しいエログロが好き
  • ミステリはむしろすっきり健康的に終わってほしい


あらすじはというと、日本統治下の韓国で、泥棒の親を持つ少女スッキは、フジワラ伯爵を名乗る韓国人詐欺師に誘われ、日本の御令嬢秀子の侍女になる。それは秀子をフジワラ伯爵と結婚させて秀子の財産を奪う計画のためだったのだが、スッキと秀子は互いにひかれていって、という話。


一番言いたいのは、映像が美しいこと!1930年代の韓国、日本が美しく描かれています。
正直、エロとグロはここまで書きますかーって感じですよ。変態は許せてもエロは許せないワシ。オールドボーイもだけど、終盤のグロも辛い~。

ただ、スッキとお嬢さんの関係は、よくも悪くも健康的?少女漫画的?
スッキは美しく無垢な深窓の令嬢を愛しく思うし、お嬢さんは自分とは違う世界でまっすぐに生きながら、孤独な自分の心を理解できるスッキを好ましく思う。
これって、少女漫画でしょう?こんなにまっすぐな愛、もしくは恋があるのかと思えるようなものを描く作品を少女漫画と呼んでます。
だって、誰もこの恋を醜いとは言わない。スッキが秀子お嬢さんを苦しめていた「あるもの」を壊すシーンの秀子さんが救われたように見えて胸を打たれます。

そんな美しさもさることながら、フジワラ伯爵がわたしは大好き。この人が一番ツンデレで、矜持があり、憎めない男。ぜひラストをみてください。

百合に詳しいわけではないので、百合映画としてどうこう言うのは難しい。けれど、どんでん返しや映像の美しさはさすがです。まじ、映像の美しさのためだけに見てもいいよ!ロケ地の豪邸行きたいなー。

そんなわけで、すごく楽しめたのでおすすめ!