映画「名もなき野良犬の輪舞」

韓国ノワール映画?
刑事がヤクザと接触するために刑務所に潜入し、そこでとうのヤクザと絆が生まれたために自分の身分を明かしてしまう…という話。

こんなひとにオススメ
・年の差のある男性二人のブロマンス、萌える。(直球)
・ヤクザモノが好き
・人間関係サスペンスが好き

雰囲気は新しき世界ってかんじ。刑事がヤクザ(チンピラ?)として潜入してる、って時点でまあ共通してるんですが。
どんでん返しではないけど、伏線回収があるので、二回見たら発見もありそう(私は見てません)。
役者の話をすると、ソル・ギョング殺人者の記憶法のときと違いすぎてカメレオン俳優やべえ、ってなったのと、元ゼアのイム・シワンの顔がキレイ。ってなったことだけ。

ジェホ(ヤクザ)とヒョンス(刑事)の関係は、まああのほぼ恋のようなものだと思えばいいのかもしれない。この人でないといけない、何か。

以下ネタバレあり
ただ私、恋する気持ちを一切理解できないので、ジェホの友人ビョンガプとジェホの関係が悲しくって。恋に踊らされて、友情は終わる。どんな友情も意味がなくなるほどの、それが恋だ。っていったらそういう話なんですけど、私はそれ、嫌だな…。
あと、ヒョンスの上司チョンチーム長(女性)がすごく嫌われてるっぽいんですけど、私は嫌いになれなくて。新しき世界の主人公の上司(主人公を潜入させる)もなんですけど、彼らには彼らなりの正義があって、その正義のために、部下たちを人間として尊重するのをやめた、といえるのですが、チョンチーム長は結構…部下一人を早めに失っているし、退けない、ってなっている、人間らしい人だったと思うんですね…。警察組織で女性であれだけやってる、ってのも、そこまでしないといけない立場なんじゃないかなとか…(フェミ的視点)。

結論として。これ、やっぱラブストーリーだったんですよ。ラストを見てほしい。武器を持たなかったヒョンスを。ヒョンスを待っていたジェホを。ブロマンスじゃなくて、ほぼラブストーリーなの。
だから、正直にいうと私は、新しき世界の二人が、ラブではなくて、人間的絆だったように思うと、新しき世界の二人がすごく好きです…
新しき世界の主人公が、組織のトップにたつことには、虚しさとともに、まさに新しい世界が始まった気がしたんだけど、ヒョンスの未来には虚しさしか感じないのです…。だってこれはヒョンスの社会的な立場の選択ではなくて、ただ、ジェホとの関係を整理しただけだから。それは恋愛の終わりの虚しさしかないのではと。

でもそれは私が一回見て思っただけなので、また違う見え方もあるのかもです。