映画「モーリス」4K
ちょっと遠いとこまで見に行ったぜ!
(これもだいぶ前に)
ちなみに「4Kだとなにがすごい」のかはわかりませんでした(こういうひとには、ほんともったいない…)。
ので、内容だけ。
20世紀初頭のイギリス、同性愛が犯罪だった社会。ケンブリッジでモーリスはクライブと出会い、恋に落ちる。しかしクライブはこの恋愛をプラトニックに貫いたまま、モーリスを捨て結婚することを選ぶ。二人の友情、もしくは恋の行方は。
と言う内容。
こんな人にオススメ
・クィア(特に同性愛)に関心がある(直球)
・英国の寄宿学校って萌える
・美青年いっぱい見たい
まあ適当なオススメポイントだな…手抜きです…。
以下ネタバレあり。
まあ、ケンブリッジの知性と階級がすべて、みたいな匂いがすごいですね。そして何より、クライブが身勝手でな…。勝手に恋を始めておいて、勝手に終わらせていくんですから。この人、プラトニックをつらぬいたところで、本当にゲイだったのか怪しいな、と思って。なんか、ギリシャ的同性愛精神に共鳴しまくって、そのくせ異性愛規範が抜けきらなかったんじゃねーの…と思ったら、この人こそ、知的ではあるけど人としては凡庸な方だったのではと思って(ヘテロセクシャルが凡庸と言ってるのではなくて、自分の中の規範からぬけだせもしないくせに抜け出そうとだけ憧れてみるところがです。そして凡庸だからと言って悪いわけではない。時代も時代だし)。最後のシーンが美しいからと言って甘い気持ちにはなれない。
恋愛の物語にしては、モーリスの気持ちの動きは結構わかる方で。つらい。
ついでに、モーリスの2つ目の恋の相手が出てきますが、彼の気持ちはあんまりわかんなかったです。わかんないけど、びーえるてきには良い年下わんこだったんでは…という意味で、びーえるてきなわかりやすさはかんじた…。
あと、同性愛者であることがバレて社会的地位を失う友人の場面はつらすぎた…これが時代とはいえ…。あれがあるから、クライブは苦悩の末別れを選ぶし、モーリスの2つ目の恋の命がけ感が際立つのですが…。
総じて、「君の名前で僕を呼んで」に比べれば、2人の恋はめっちゃわかりやすいし納得できたので、ラブストーリーエンタメとして初心者向きかもしれん…そんなの思うの私だけだろうか…。